春になると頭痛が起きやすいって本当?正しい対処法とは

すっかり春めいて日が伸びて暖かくて気持ちいい陽気なのに、毎年この時期は体調を崩してしまう。中でも頭痛が気がかりで楽しめないのはイヤですよね。
今回はそんな頭痛について解説していきます。
どうやって頭痛が起きてるの?
まず前提として、私たちの体は痛みを神経で感じています。では頭痛があるときは、どのようにして神経が痛みを感じているのでしょうか。
頭には外側だけでなく、脳内にも血管や神経が張り巡らされています。血管が拡張して神経を圧迫することで痛みを感じたり、筋肉の過度な緊張により血流が悪くなることで老廃物が溜まり痛みを感じるなど頭痛にもいくつか種類があります。
ここでは ①低気圧頭痛 ②筋緊張性頭痛 ③のぼせ頭痛 の3つを上げていきたいと思います!
①低気圧頭痛
とくに冬から春の季節の変わり目というのは気温だけではなく、気圧の変動も大きいです。血管は気圧差が上がると収縮、下がると拡張をします。
お天気が悪くなる前に低気圧が近づくと頭痛がする方がいるのはこのためです。
ヒトの体の約60%は水分なので、このような影響を受けます。
気圧の変動を例えるならば、飛行機に乗ったまま高いところと低いところを交互に飛び続けているようなものです!
さすがに具合が悪くなるのも頷けますよね。
②筋緊張性頭痛
東洋医学的では春と筋肉は関係が深いと言われています。
前回のブログで林先生が春と肝と自律神経の関係を説明してくれていましたね。
簡単におさらいすると、肝は気を巡らせるモーターの役割でいろんな調整をしてるんだけど、春になるとモーター(肝)が故障を起こしやすくて不調がでるよってことです!
故障を起こした結果、肝の五行である筋肉も影響を受けます。筋肉がカチカチになったり、つってしまうこともあります。頭や首肩まわりの筋肉が固くなることで血流の悪さから頭痛にも繋がります。
普段からデスクワークが多くて、ストレス食いをしがちな方は気をつけたいですね。
③のぼせ頭痛
こちらは春の特有の頭痛です。
(私も絶賛のぼせ頭痛です…)
なんだか首から上だけが熱くて、ボーッとして頭が痛いような感覚はありませんか?なのに手足は冷たいという方もいるかもしれません。
こちらはモーター(肝)が故障したことで、熱のバランスが悪くなり体の上のほうに熱がこもっている状態です。
暖房を入れたときのお部屋の空気と一緒ですね!

気になる対処法は?
①低気圧頭痛
体内の気圧のセンサーは耳の中にあります。なので耳まわりの血流をよくすることで予防したりケアができます。
耳を手でつまんで外側や上下にひっぱったり、回すのも効果的です。
リラックス効果が欲しい方はホットタオルを耳にあてるのもオススメです。
②筋緊張性頭痛
文字どおり筋肉が緊張しているのでストレッチをしたり、温めて血流を良くしていきましょう。
モーター(肝)の故障の場合は酸っぱいもので肝を補ったり柑橘類などの香りがあるものを食べて気の巡りを良くしましょう。
また、旬の食材はその季節の特有の不調を整えてくれるとも言われています。
ニンジン、筍、キャベツ、菜の花、山菜などの野菜や、鯛やハマグリなどのお魚と一緒にお好きな薬味(大葉、ミョウガ、にんにく、生姜、ネギ、ニラ)を食べるのもオススメです。
薬味たっぷりレシピは巡らせる効果バッチリです!
③のぼせ頭痛
対処法はのぼせを抜くか、こもった熱を下げるかの2つです。
1つ目、のぼせを抜きたいときは「百会(ひゃくえ)」というツボを押したり、つまようじで頭皮全体を気持ちがいい程度にツンツンしてみてください。
これは鍼灸治療の瀉法(しゃほう)と言って、余計なものを取りのぞくときの方法をお家で簡単にマネできるものです。
2つ目、熱を下げたいときは「太衝(たいしょう)」や「三陰交(さんいんこう)」というツボを押してみましょう。頭の熱さと足の冷えのギャップが大きい方はお灸がオススメです。
お灸はちょっとめんどくさいな〜という場合はドライヤーで代用して温めてみてくださいね。
万能なのは、ぬるめのお風呂
全タイプに共通して使えるのはぬるめのお湯に浸かってリラックスすることです。
①低気圧頭痛さんは気圧の変化に対応しなきゃと自律神経が大忙しで疲れているので、ぬるめのお風呂で整えることができます。
②筋緊張性頭痛さんはお風呂で温まることで血流がよくなり老廃物がしっかり流れるので、頭痛の緩和に最適です。
③のぼせ頭痛さんは手足が温まると上がりすぎていた熱が下がります。ぬるめのお風呂ならのぼせずに体を温めるられるので安心です。

いかがでしたでしょうか?春は自分の頭痛の種類にあわせてケアをしていきましょう。
ハリエットでは鍼灸師のスタッフがどの頭痛なのかを見極めて治療をしております。ダイエットだけでなく、つらい頭痛のご相談もお待ちしております。